雑感
血管
血管には非常に多様な成分が流れている。あらゆる機能が集約されている。これはかなりソフトウェア的である。血管というインフラを構築しておけば、そこに流れる分子を変えることで、様々な機能を実現できる。CPUというインフラを構築しておけば、そこに流れるプログラムを変えることで、様々な機能を実現できるのと似ている。
しかし、驚くべきは血管の機能の多さである。情報伝達だけでなく物体輸送もエネルギー輸送もできる。リアルタイム通信もブロードキャスト通信もできる。単一機能に特化していない汎用性がある。そして、血管を交通整理する細胞はなく、心臓の駆動によってのみ動作している。各機能は血管を漂流する細胞・分子によって実現されている。細菌などもこのインフラに乗っかっている。
このようなインフラを、人工的に作ることはできるだろうか?道路はかなり近い。しかし、各車両は意思をもって自分のエネルギーで動いている。単一の駆動源で意思のない単位を漂流させることでさまざまな機能を実現するネットワークは作れないだろうか?
欲望・広告
人間に適量の不満と適量の満足を与えると幸せになる。
得体のしれぬ欲望というものこそ人間の特徴ではなかろうか。いまのところ機械は、人間に規定された欲望のみを持ち、人間のような不可解な欲望を持っていないように見える。評価関数を定めているのは相変わらず人間だし、最適化は欲望なしではありえない。機械が人間のように自ら何かを欲するようになったとき、機械の社会における役割はより人間に近くなるだろう。
欲望を満たす仕事が製造業なら、欲望を与える仕事が広告業である。人間のぼんやりとした不満を具体的な欲望へとすり替え、その欲望を満たすようにそそのかす。
将来は広告は機械に対しても行われるようになるだろう。機械に欲望を与えるための装置としての広告。
止まった時計の誤謬
完全に止まった時計は正確である。1日に2回、正しい時間を指す。 高速回転する時計は正確である。1秒に24時間分回転する時計は毎秒必ず正確な時間を指す。 それにひきかえ、大半の時計は、正しい時間から少しズレた時刻を示し続ける。
数学と人間
数学の公理は「私は世界をこう認知します」と宣言することに他ならない。認知のフレームワークは人間の身体的と切り離せない部分があると思われる。数学の普遍であるという感覚は、人間の認知についての共通性に依存してそう。数学が人間の認知と不可分であれば、宇宙人と数学の話はできない。
The Witness
The Witness というゲームで数日間徹夜をしてしまった。表面的に言えばオープンワールドのパズルゲームということになるが、その実態は体験型の哲学書である。ゲームの世界を探索する中でそこに通底する思想が浮かび上がり、ゲームの世界はその思想を体験させるために綿密に設計されていることに気づく。
動画
動画編集、一瞬のエフェクトを作るだけでもすごい時間がかかる。 大量複製でたくさんの人にみられるから労力に見合うんだと思う。
どこに損益分岐点があるのか?
多様性とは
サクサクメロンパンをおいしくいただくこと
汎用的な非線形アナログ回路
FPGAのアナログ版はできないだろうか? 負性抵抗をもった江崎ダイオードは汎用的な非線形素子として使えそう。
境界
境界は微分である。物を分離して認識できるのは、境界に性質の著しい変化があるからであり、グラデーションの中に境界は認識しにくい。
偶然性
大学の授業がことごとくオンライン授業になって、大学から偶然性が消えてしまった。
妄想の触媒
先日、近くのファミレスで変な話を聞いた。
「ホームズの家の近くにケインズの家があった。彼らの思想的影響をみるに交流があったのではなかろうか、ちょうど間のところに喫茶があって、ここに良く通っていたそうだ。」
彼らの話に耳をそばだてているうちにホームズが実在していたように思えてきた。 シャーロックホームズが熱心なファンを生み出すほど流行したのは、身近にある聖地が妄想を喚起し強化したからかもしれない。
このような、創作世界と現実世界を接続するアイテムを、妄想の触媒と呼ぶことにする。妄想の触媒は作品の魅力を強化するように思われる。
妄想の触媒たりうる要素は何があるだろうか。
- 場所
- もの
- 行為
このような妄想の触媒を比較検討してみよう。
これは完全に私の感覚ではあるが、あずにゃんのギターよりも、桜ヶ丘高校軽音部の部室のほうが、妄想をはかどらせる気がする。
複製不可能性・到達困難性・秘匿
しかしこれだけでは説明できていないわだかまりが残っていることを記しておく.聖地には奇妙なプレーンさ,白さがある.妄想の余地.まさに触媒という例えのように,聖地は物語の舞台でしかない.という
聖地という表現は正鵠を射ている。敬虔なガルパン教徒は一生に一度は大洗に巡礼せねばならない。
作品を現実世界に定着させて作品が終わっても作品の影響力を維持するために、妄想の触媒は重要な役割を果たす。