生産技術

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金属材料

鉄は地球上に大量に存在(O:47%,Si:28%,Al:8.1%,Fe:5.0%)しており、還元するためのエネルギーが少ない(金属は基本的に酸化物として存在している)ため古くから使われている。また鉄は炭素と合金をなし性質を調整しやすい

製鉄所

よく使う金属材料

JIS 名 名前 組成 切削 焼入 切削 溶接 伸び 用途 円/kg 備考
SS400 構造用鋼 C0.2 構造 80 構造用鋼
S20C 炭素 0.2% C0.2 用途 90 SS400 と同じ
S45C 炭素 0.45% C0.45 用途 90 耐摩耗性
SK5 工具鋼 5 種 C0.8 工具 90 パーライトのみ。熱処理で硬くなる。
SPCC 冷間圧延鋼板 用途 95
SCM435 クロムモリブデン鋼 C0.35Cr1Mo0.3 用途 110
SKD61 熱間金型工具鋼 用途 750 耐熱(500°)
SUS304 ステンレス C0.35 用途 100
FC250 ねずみ鋳造、ズク C2.5~4.0 鋳造 250 湯流れがよいので複雑な鋳造。要焼鈍し。
FCD400 球状黒鉛鋳鉄、ダクタイル 用途 90 注湯前に Mg:0.05%添加 → グラファイトが丸くなる
A1050 純アルミ 用途 90
A2017 ジュラルミン Mg 用途 90
A5052 Mg 固溶 用途 90
A6063 Mg-Si 用途 90
A7075 超々ジュラルミン Zn-Mg 用途 90
ADC12 Si12 用途 90
C1100 電気銅 用途 90
C3604 黄銅、真鍮 用途 90

材料と成形

鉄鋼 CFRP
価格 1 100
引張強度 3 1
密度 5 1
密度比引張強度 1 2
ミクロ構造 フェライト粒子粒 炭素繊維

鉄鋼

FRP

試験

CFRC

切削

圧延

工作機械

加工時に発生する加工力・振動・熱などによって精度が落ちる

鋳鉄 インバー グラファイト エポキシ,レジンコンクリート アルミナセラミック ゼロデュール
ヤング率 100 210 140 40 33 240 91
密度
比剛性
対数減衰率 振動応答
線膨張係数
熱伝導率
温度伝導率

粉体プロセス

  1. 分散
    • 液体に材料を入れて溶かし、材料の分子結合をほどく
  2. 混錬
    • さまざまな分子をムラなく混ぜる
  3. 塗布
    • 基板上に混合液を塗布する
  4. 乾燥焼結
    • 1 で溶かした液体を飛ばす
    • 結晶などの構造が決まる

燃料電池

コンデンサ

半導体プロセス

石英 (SiO2) → 金属シリコン (Si 98%) → 単結晶シリコン → シリコンウェーハ

  1. 成膜
    • スパッタリング
      • Ar が Al に衝突して Al 原子が飛び出し、基板上にくっつく
      • Al が酸化しないように真空引き
      • エネルギ大
      • 高融点な材料を成膜できる
    • 蒸着
      • W フィラメントで Al を蒸発させる
    • CVD
      • \(\rm{}SiH_4 + O_2 \rightarrow SiO_2 + 2\,H_2\)
      • 等方的
      • 材料に制限
  2. リソグラフィ
    • フォトリソグラフィ
      • 大量生産向け
      • マスクが高い
        • EB で作ってるので
    • EB リソグラフィ
      • EB(電子ビーム)で直接描く
      • 一筆書きなのでサイクルタイムが長い
      • 細かいパターニングが可能
      • 一品もの、研究用途
    • ナノインプリント
      • 回折限界がない
      • 片あたりの問題
  3. エッチング
    • ウェットエッチング
      • 等方的
      • サイドエッチング(まわりこみ)に注意
      • \(\rm{} Cu + 2\,FeCl_3 \ra CuCl_2 + 2\,FeCl_2\)
      • \(\rm{} Si + KOH \ra K_2SiO_3 + H_2\)
    • リフトオフ
    • ドライエッチング
      • RIE(Reactive Ion Etching)
      • 材料と反応性ガスの組み合わせ
      • スパッタリングのターゲット側に基板があるイメージ
      • \(\rm{} Al + 3\,Cl \ra AlCl_3\)
  4. 洗浄
    • 有機溶媒でレジストを溶かす
    • \(\rm{}O_2\) プラズマで焼き切る
  5. 熱酸化、ドーピング
    • 900°C の水蒸気酸化で \(\rm{} Si \ra SiO_2\)
    • As,P,B をドープ
  6. CMP (Chemical Mechanical Pollshing)

MOS のプロセス

HDD

SSD

レーザープリンタ

テレビ・モニタ

年代 原理 長所 短所
CRT ブラウン管 1925~2005 加速電子 → 蛍光 高効率 薄くできない
SED 表面電界放出 ~2010 薄い
PDP プラズマ 1992~2014 黒がきれい
LCD 液晶 1988~202?
OEL(OLED) 有機 EL 2010~ 電流 → 発光 高効率
LED

レーザー

レーザーの特徴

レーザー発振の原理

1. 励起

媒質にエネルギーを当てて励起させる。反転分布(基底状態より励起状態のほうが多い分布)になるまで励起させる。

励起方法

2. 誘導放出

励起された電子はある時間(蛍光寿命)経つと、基底状態にもどり、このときに光を放出する(自然放出)。光の波長は \(\Delta E = h\f{c}{\lambda}\) 。自然放出された光が、同じ励起状態にある電子にあたると、まったく同じ状態の(周波数はもちろん、位相、偏光も同じ)光を放出する(誘導放出)。

3. 増幅

光量子束密度

\[ \phi(z) = \f{I(z)}{h\nu} \]

光子と原子が衝突する頻度

\[ W = \phi\sigma \]

\(\sigma\) : 原子の(吸収)断面積

\(z\) ~ \(z+dz\) の領域で、誘導放出と吸光する光子数の関係は、

\[ \phi(z+dz) = \phi(z) + N_2Wdz - N_1Wdz \]

\[ \d{\phi}{z} = (N_2-N_1) \sigma \phi \]

\[ \phi(z) = \phi(0)\exp\{(N_2-N_1)\sigma z\} \]

\(N_2>N_1\)(反転分布) のとき増幅される!

半導体レーザー

np

CO2 レーザー

レーザーポインタ

レーザー加工

接合の技術

技術選定のキーワード

界面に働く力

接合している面には、さまざまな効果による力が複雑に働いている。

まとめ

加工温度
機械的 ボルト・ナット
リベット
かしめ
圧入
焼嵌め
冷やし嵌め
化学的 接着剤
粘着テープ
材料的 溶接
ろう接
圧接

機械締結

かしめ

圧入

焼嵌め・冷やし嵌め

粘着テープ

接着剤

溶接

アーク溶接

鑞接

溶着

圧接

撹拌接合 (Friction Stir Welding)

拡散接合

陽極接合

膜付け