多様体
\[ \newcommand{\O}{\mathcal{O}} \newcommand{\R}{\mathbb{R}} \]
- 多様体の基礎(松本幸夫)
- 微分幾何入門(落合卓四郎)
位相空間
集合 \(X\) に対して,部分集合族 \(\O \subseteq 2^X\) が以下の性質を満たすとき \((X,\O)\) を位相空間という.
- \(\emptyset, X \in \O\)
- 有限回の \(\cap\) に閉じている
- 無限回の \(\cup\) に閉じている
\(\O\) を位相といい,\(\O\) の元を閉集合という
ハウスドルフの分離公理
\[ \forall p,q \in X \, (p \neq q) \quad \exists U,V \in \O \, ( p \in U, q \in V ) \quad U \cap V = \emptyset \]
を満たすような位相空間 \((X,\O)\) をハウスドルフ空間という.
連続写像
位相空間 \((X,\O_X)\) \((Y,\O_Y)\) の写像 \(f : X \rightarrow Y\) が連続であるとは
\[ V\in\O_Y \Rightarrow f^{-1}(V) \in \O_X \]
同相
\(f\) が全単射かつ連続なとき同相 \(X \approx Y\)
位相の継承
位相空間の部分集合・直積・射影に位相を入れる方法.
ユークリッド空間
距離
\[ d : \R^m \times \R^m \rightarrow \R \]
- \(d(x,y) \geq 0\)
- \(d(x,y) = d(y,x)\)
- \(d(x,y) + d(y,z) \geq d(x,z)\)
近傍
\(a\in \R^m\) の \(\varepsilon > 0\) 近傍
\[ N_\varepsilon(a;\R^m) = \left\{ x\in \R^m \middle| d(x,a) < \varepsilon \right\} \]
開集合
\(U \subseteq \R^m\) が開集合であるとは,
\[ \forall a \in U \quad \exists \varepsilon > 0 \quad N_\varepsilon(a) \subset U \]
性質
- \(\emptyset,\R^m \in U\)
- 有限回の \(\cap\) に閉じている
- 無限回の \(\cup\) に閉じている
収束
\(\{x_n\}_{n=1}^\infty \in \R^m\) が収束するとは,
\[ \exists a \in \R^m \quad \forall \varepsilon > 0 \quad \exists n_0 > 0 \quad n > n_0 \Rightarrow x_n \in N_\varepsilon(a) \]
開集合
\(C \subseteq \R^m\) が閉集合であるとは,
\(C\) 内の収束点列が \(C\) 内に収束すること.
性質
- \(\emptyset,\R^m \in C\)
- 有限回の \(\cup\) に閉じている
- 無限回の \(\cap\) に閉じている
連続性
写像 \(f\) が \(a\) で連続であるとは,
\[ \forall \varepsilon > 0 \quad \exists \delta > 0 \quad f(N_\delta(a)) \subset N_\varepsilon(f(a)) \]
すなわち,
\[ f^{-1}(N_\varepsilon(f(a))) \supset N_\delta(a) \]
多様体
局所的にユークリッド空間 \(\R^m\) と同相なハウスドルフ空間を \(m\)次多様体という.
局所座標系
\[ \varphi_M : U \in \O_M \rightarrow U' \in \O_{\R^m} \]
多様体上の関数(スカラー場)
\[ f : M \rightarrow \R \]
接空間
\(f\) を曲線を点 \(p \in M\) の接空間 \((x_1,,,x_m)\) 上の関数にする
\[ U_p \xrightarrow{\varphi_p} \R^m \rightarrow \R \]
多様体上の曲線
\[ c : \R \rightarrow M \]
局所座標上
曲線を点 \(p \in M\) での局所座標 \((x_1,,,x_m)\) で表すと \((c_1(t),,,c_m(t))\)
スカラー場の微分
\[ \R \xrightarrow{c} M \xrightarrow{f} \R \]
スカラー場を曲線に沿って微分する.
\[ \d{t}f(c(t)) \]
点 \(p \in M\) での微分は
\[ \d{t}f(c(t)) \]
接空間
ベクトル場
接続
リーマン多様体
リーマン計量を入れた多様体
リーマン計量
レビ-チルダ接続
捩率が 0 となる接続